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日本山岳会青年部「きりぎりす」

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1.湯桧曽川水系

 「腐っても湯桧曽」という宮内幸男氏(わらじの仲間)の名言?に評される様に、ハズレのない流域である。一ノ倉沢・幽ノ沢に代表される様な岩のルートもあり、南面に位置する事から、最も多くの登山者を受けて入れている水系と言えよう。登山大系に数多くのルートが紹介されているので、越後的ラッセル登山や心臓に悪い雪壁ルートを紹介。 

a)西黒沢 無雪期
 出合はロープウェー駅裏手とくれば、顔をしかめる人も多いが、谷川岳山頂にダイレクトに突き上げる沢登りの隠れた名ルート。上部は連瀑帯が続くので、天気がイマイチでどうしようかと言う時は、こちらを登ってもいいのでは??

◎資料・記録
 ○93年9月 浅野・熊倉・石川(浦和浪漫山岳会)→渓18 
 

b)ゼニイレ沢 無雪期
 白毛門山頂へスタコラとスラブを登りが出来る好ルート。しかし、このルートにも赤ペンキの矢印がつけられたという話である。「上信越の沢105」に掲載。

◎資料・記録
 ○上信越の沢105(山と渓谷社)

 

c)マチガ沢三ノ沢四ノ沢中間稜 積雪期
 最後はザンゲ岩のちょっと下に出る。東尾根と同程度の雪稜とのこと。

◎資料・記録
 ○82年3月 渡辺斉、高田、小林、秋田誠

 

d)一ノ倉沢本谷下部 無雪期  
 何年に1回しか出現しない幻の大滝がある一ノ倉沢の白眉。幻の大滝は左壁にカムがばち効き。本谷バンドまでの滝沢下のスラブはすたこら登れる。人為落石がひどい烏帽子スラブの大騒ぎとは無縁の世界がここには広がる。所要時間3.5h程度。最近では98・99年に連続して幻の大滝が現れた。もの珍しさもあって、この2年間に登ったパーティーは結構な数になると思われる。

◎資料・記録
 ○98年10月 廣川(JECC)・長島(登稜会) →日本の渓谷98/99
 ○98年10月 青島(チーム野良犬)・鮎川(めっこ山岳会)→野良犬通信6
 ○99年10月 木下・田中(東京岳人倶楽部)

 

e)幽ノ沢中尾根 積雪期
 
か細いブッシュに急な雪壁。掘れば掘るほど目の前の雪壁は悲しいほどに高くなっていくばかり。ここは越後か?と思ってしまう病気ルート。雪稜系の石楠花尾根よりは難しい。

◎資料・記録
 ○93年3月 宮内・坂井・浅野真(わらじの仲間)→わらじ17
 ○00年4月 木下・中村(東京岳人倶楽部)

 

f)幽ノ沢左俣滝沢大滝〜奥壁ルンゼ 無雪期
 
奥壁ルンゼは一ノ倉岳にほぼダイレクトに突き上げるルンゼ。滝沢大滝だけでは物足りない人にはぜひ登って欲しいルート。5〜6ピッチロープを出すと、あとは緩いスラブをすたこらと一ノ倉岳山頂まで登れる。なお、滝沢大滝のIV級のピッチはもっと難しい。ビレイ点も雪崩で飛ばされているので、再登にはハーケンやボルトを携行した方がいい。なお、滝沢大滝から奥壁ルンゼにつないだ冬期の記録は見ない(そう)。

◎資料・記録
 ○99年10月 木下・田中(東京岳人倶楽部)
 

 
g)武能岳東面(第1尾根・第2尾根・Sb1稜) 積雪期
 
ここまでラッセルしてまで、東面に入山する人はいないと言う事か? 記録は全くと言ってイイほど見ない。わらじの宮内氏が入ろうとした時には、記録と尾根の同定すら困難な状況であったとか。98年にわらじの仲間で集中山行を計画したが、東面Sb1稜の事故で、すべて中退となっている。

◎資料・記録
 ○00年3月 小田・宮内・三好(わらじの仲間)→わらじ24(第1尾根)

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