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越後・八海山周辺の雪稜(水無川周辺の雪稜も加えて)
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八海山 生金尾根 (写真:大津政雄)
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長岡から六日町に向かう上越線の車窓から左手を眺めれば、頂稜部にギャップを連ねる八海山がすぐに目に止まる。「山」に「海」とはその山名の由来が大いに気になり、藤島玄氏が書いた「越後の山旅」に目を通してみた。「南魚沼郡誌」「越後野誌」等の抜粋から拾われた説では、八湖説、八階説と八峡説の三説が紹介されている。八湖説は山中に代表的な池が八つあることから、八階説は頂稜部に岩峰が八つあることから、八峡説は八つの沢が突き上げていることから、各々八海山に転訛したとするものである。何れにせよ、山容が変化に富んでいることの表れには違いない。
越後三山、あるいは魚沼三山と呼ばれる山稜の一角をなすこの八海山は里に近く、古くから霊山として庶民に親しまれてきた。麓には八海山神社の里宮が随所にあり、そこから登山道が八海山目がけて四方から集まる。入下山時には、普段不信心な僕でも、杉木立に佇むお社についつい手を合わせてしまう幽玄な雰囲気がそこには漂う。
そこを目指す夏道には、大崎口からのもの、大倉口からのもの、山口からの新開道、屏風道、阿寺山経由の御池道、一般的ではないが水無川のデトノアイソメから取り付く鉱山道尾根がある。
積雪期にはさらにルートが幾本か加わる。無雪期は猛烈な藪に覆われ、とても登路にならない尾根が、積雪期になると雪稜ルートに脱皮する。しかし、雪深い越後とは言え2000mに満たない山なので、敵期は3月までで、4月に入ると取り付きから藪こぎに苦しめられるはずだ。
他のパーティのトレースが余り見られないので、合宿や集中など仲間とともに1月から3月にかけて幾度となく八海山に足を運んできた。
この周辺には、水無川を挟んだ駒ヶ岳に一気に伸びるマキグラノツルネ等まだまだ魅力のある雪稜ルートが多い。水無川流域のものも併せて今までの仲間との山行からいくつかを紹介しよう。 |
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| ■全体の概念をつかむ資料 |
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この山域は登山体系には一切出ていない山域だけに大津氏の書いた今回の原稿は、非常に価値があると言える。
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