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1.足拍子川左岸
 

 コマノカミ沢出合から本谷に入渓し遡行する。順に前手沢、前衛スラブ、風穴沢、風穴スラブ、ホソドの沢の順に支流を分ける。ただし、風穴沢先からホソドの沢にかけては「謙信の廊下」と呼ばれるゴルジュ帯で右側から大きく巻くことになるので、風穴スラブは巻きの途中で懸垂下降で沢床に戻る必要がある。本流自体は、足拍子岳の北西直下のコル、コイドに突き上げるが、特に問題になるところはない。

a)ホソドノ沢ダイレクトスラブ(中央ルンゼ) 無雪期
 
この山域を代表するルートと言っていい。中部で3つに枝分けれするが、中央ルンゼを登るのが一般的なようだ。ホソドノ沢に入り、しばらくで行って右から出合うのが取付。最初の80m余りはツルツルの傾斜の強いスラブで、右の藪から巻くことになるが、その上は、幅こそあまりないが稜線まで、まるで通路のように延々とスラブが続く。
 私が行った際は、最初のツルツルスラブを巻き終えた後の、左方ルンゼとの二俣までで高度感があるので1ピッチ(すたこら登ってしまったパートナーに)バックロープを出してもらったが、あとはノーザイル。岩は硬く、フリクションが効き快適で、ぐんぐん高度が上がり楽しい。
 隣の風穴スラブには、上部に「トマの風穴」と呼ばれる50人は入れる大洞穴があるようで、気になる。

◎資料・記録
  ○99年8月 榎並(慶応大学山岳部OB)・蛭田(早稲田大学山岳部)
  ○98年6月 木元・原(ARIアルパインクラブ)
  ○96年10月 今井大蔵・今井洋樹(わらじの仲間)→わらじ20

     ☆風穴スラブ→92年10月 柳沢・関根・中込(わらじの仲間)

b)風穴沢メインリッジ・マイナーリッジ 無雪期・積雪期

 風穴沢の2段80mの大滝の左に、ほぼ平行して落ちる2本のリッジ。無雪期にザイルを出して登るリッジ、というと実は八ツ峰・前穂北尾根など、そう思い浮かぶわけではないので、貴重な存在。それがましてこの場所にあるわけだから、私としては非常に気になる。ただアプローチの風穴沢は、本谷から見ると、出合いの滝が悪そう。雪渓で埋まった5月終わりぐらいが狙い目か。
 マイナーリッジは冬にも登られる。雪崩の巣となった風穴沢を詰める。雪崩の巣だけにコンディションを考えて取りつきたい。わらじの仲間の宮内氏、曰く「これぞこの国の正しい冬山ルート」。あくまで宮内氏の主観ということで…。。

 

◎資料・記録
  ○CJ21号 「冬ぐらいあるぴにずむしましょ」
    なぜか、前穂北尾根!!の隣のページに紹介されている。だって「正しい冬山ルート」だもん。
  ○01年3月 榎並・遠藤(日本山岳会青年部)
  ○99年3月 宮内・吉原(わらじの仲間) →わらじ22
  ○87年3月 小林・小柳・斉藤(東京岳人倶楽部)  

c)その他 無雪期・積雪期
 前手沢左稜はいかにも雪崩そうでおっかない。右稜は荒沢山〜柄沢山稜線の1148mに突き上げる稜線。それなりに細い。主稜線に突き上げるところは急雪壁で雪崩れそうなので要注意。右稜は新人を連れた訓練や荒沢山東面の概念を知るには、絶好であろうか?旭原方面への下降は1148m地点から柄沢山方向へ向かって1つ目のボタ山から伸びる尾根を忠実に下り、小沢沿いに走る林道を歩けばよい。

◎資料・記録
  ○前手沢左稜 95年3月 宮内・吉原(わらじの仲間)
  ○前手沢右稜 00年3月 木下・中村(東京岳人倶楽部)
  ○風穴沢左俣〜風穴スラブ 02年3月 木下(日本山岳会青年部)・神谷(YCC)  

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