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9号 チャカルタヤスキー場

3月某日
出発ここはこれで4回目になるが、いつきても高いとこにあるなあ。
機械式リフトを備えたスキー場のうちで、世界でダントツに一番高いところ(5200m)にあるスキー場である。2番目が中国のなんとかというところ(4300m?)、3番目がカシミールのGulmarg(4200m)であるという。 いずこもスキーはあまりうまくなさそうな国だ。

 ボリビア山岳会の会長、カルロス 副会長Mario これは若者FUrioの男性陣の他、Fernanda と Marsha という美人がついてきて、迎えに来る。例のごとく昨夜は雷を伴う大雨。ラパスの坂道は小川になる。この雨でチャカルタヤでは雪。麓から真っ白になっており、一瞬これはどこの山かと迷う。
出発 カルロスのカミカゼ運転で1時間で到着。しかし積雪はかなりのもんで、ちょっと手前の気象観測所で車を降りて歩く。彼らはスキー支度をする。みんな、普通のアルペンの格好。Marioだけは山スキーの格好、シールを貼り、踵があがるビンディングで上がってゆく。
 この小屋もそしてスキー場もはボリビア山岳会の所有になるものである。そればかりか、このあたり一体の土地がかれらのものである。リャマも飼っていれば、高所医学の研究施設を共同で作ったりもする。

出発 Fernandaたちのダウンヒル用のスキーもしっかりしたものだ。昔カルロスに習ったのだそうだ。カルロスは20年前の大回転の選手であってボリビアを代表して南米を転戦したという。しかし、リフト、ここのはリープトー、があるのはボリビア広しといえどここだけらしいから腕前の方はむずかしかろうが。そのおかげでかれはCluAndinaBoliviano(スキー連盟を兼ねる)の会長になっている。
スキーを楽しんでいるひとは多くはない。ラパス在住の外国人がほとんどだという。今回もアメリカ大使館の方とまた会う。そういえば岩登りゲレンデでも会ったし、アイスクライミングのとこでも会った。日本大使館の方もお誘いしたのだが、今回はお忙しいとのことだった、残念。
出発 Fernandaは上手な英語を話す。カナダアメリカでの学習経験がある。現在ラパスの大学で教え始めたのであるという。そうか、Marioなどもそうだけど、私の前に現れるのは、地理的にもlandblockされ、社会的にもisolateされた国ボリビアではとてもマレな層に属する人々であることに心しておく必要があるな。
 彼らはスキーを、わたしはハイキングを楽しむ。私のスキー歴は40年を越えるのだが、この間39年分は後退しているのでここで滑ろうという勇気はないのである。
 ボリビア山岳会が経営を任している小屋主オーストリア人、カールの作るドイツ風料理はなかなかいける。ボリビアの皆はここ5200mでビールをがんがん飲む。ボリビア山岳会と日本山岳会と前途を祝してサルー(乾杯)と叫んで一杯だけ飲むのが私には精一杯。
のんびりしたスキーの一日。


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