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日本山岳会青年部「きりぎりす」
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熱い記録の数々と商業誌ではできないような連載で巷で人気の山岳同人誌。まずは手にとって読んでみてください。
ICI新宿西口店・カモシカスポーツ高田馬場店でも好評発売中。
10号まで発行! みんな読んでね。 |
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ボリビアンアンデスについて「キリギリス」に何か書いてくれという青年部担当の理事である松原からのメイルでの依頼である。
えええ、青年部の機関誌だろう。おじさんの出る幕じゃないよなあ。
(松原)南米からのメール通信読ませていただいております。それで、実はお願いなのですが、青年部で出している会報『きりぎりす』(季刊)の次号に、ボリビアの記事を書いていただけないでしょうか?個人的には、ボリビアにどういう山があるか、と、ボリビアのクライミング事情、クライミング・エリアに興味があります。原稿枚数は問いません。写真も載せられます。
----昨年から南米づいており、今年はしばらくこの地にいることになったし、このあいだボリビア山岳会の名誉会員にもしていただいたことでもあるし、わかる範囲で書くことにしようかと思い、返事をする。
(増山)書くのはいいんだが、こういう概説的なことを書けるほど詳しい事情を知っているわけではありません。レアル山脈周辺、ボリビア山岳会周辺、ラパス周辺くらいの話になります。あとは個人的体験だけですから。そんなもんでよければ。
----とちょっと謙遜して返事をしたところ、
(松原)そのようなものでけっこうです。
ということなので、そのようなもの、を書くことにしよう。決して年をごまかしているわけではないし、書きなぐるから何枚になるかしらないけど、松原が書けと言うから書くんですよ、青年クライマー殿。
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| ボリビアは遠い |
今年は縁あってしばらくボリビアにいることになりそうだ、というと私の友人知人の反応は3つに分かれたものだ。
まずは、善良で勤勉なシロートさんである。ええとそれはどこにあるんだっけ、と一瞬目を宙に浮かす。
「たしか、アフリカだったよね。」
−−−−−いいえ、それはボツワナ。
「そうか、東南アジアだったか。」
−−−−−いいえ、それはブルネイ。
山マインドのある友人は、少しはましである。ボリビアンアンデスというからには南米ですよね、とここまでは概ね合格するのだが、アコンカグアがあるところでしたっけ、パタゴニアの近くですよね、ギアナ高地があるとこですか、と続くのがほとんどで、それ以上の優良点はあげられませんな。
我が国の高所登山愛好者はヒマラヤ派やカラコラム派が圧倒的なのだ。南米派はほんの少数であるし、ボリビア派などといえるのはほとんどいないのではないか。
船戸与一や関野吉晴が好きだったりする探検マインド派の友人には、南米への熱い思いを持つものが多い。彼らの前で南米ネイティブに批判的なことでも言おうものなら大変である。下手すると鉄拳が飛んでくる。もちろんボリビアの政治・地理・歴史・文化にも通じている。
しかしですね、チェ・ゲバラが戦って死んだ地域をそらでだっていえるこの彼らだって、さてボリビアンアンデスとはなにか、と問うてもなかなかうまく答えられないものだ。
ええとイリマニがあるだろう、そしてワイナポトシがあって、チチカカ湖に沿って走っているレアル山脈の雪の山はきれいだよなあ、という程度に終わる。
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