|
増山茂です。
ボリビアはラパスにおります。今年はだいたいここで過ごすことになりそうです。ボリビアンアンデスの四季を経験することができるでしょう。
これから時折ボリビアの、主として山の雑記をメイルで送ります。ボリビアなんて、というかたはもう要らないよとの信号を下さい。
南米訪問は4回目くらいになります。ラパスにもその都度立ち寄ってきました。
アンデスといえば、乾いた空気、細かな砂礫の大地、抜けるような青空、としか思っていなかったのですが、今回は大違い。
ボリビアの首都ラパスは昨年暮れから4週間以上も不安定な天気が続いていて、青空がまったく拝めない。ラパスはすり鉢状の形をした都市なのですが、すり鉢の縁を黒い雲がいつも覆っている。朝夕にはきまって大粒の雨が落ちてきて、傘を持ってないとずぶぬれとなる。そんなものもってません。
湿っているのは天気ばかりではなく、この国の政治状況もいつも湿っぽく、ちょっと雲が湧いたなと思うと催涙弾の煙。そこからライフルを持った警官が現れることだってしょっちゅう。

今はここは夏であって、夏は雨期である。でもこんなに雨が続くのはさすがにめずらしいそうだ。部分的な洪水が起こったり、崖崩れで道路が寸断されたりと、例年にない気象事故が起きているという。
ラパスの市街地を分断するいつもは乾いている小川がいまではゴウゴウと流れている。高地にある鉱山地帯への道も大きな損害を受けているという。雲に巻かれたイリマニなどの山の変化はなかなか神秘的でチチカカ湖の水の色も繊細な変化があって美しい、というのだが、これだけ降り続くとね。
せっかく無理して頼んでもらったボリビアの霊峰イリマニ(6402m)ビユーの部屋なのだが、ずーと雲の中である。昨日夕方、一瞬だけ姿を拝ませて頂いたが、イリマニは麓まで真っ白。いつもならこの時期でも上から1/3くらいなのに、とボリビア山岳会の会長Carlosさんがいう。先週のぼったフランス人によると、ワイナポタシに今いくと頭までのラッセルが必要だぞ、と脅かされる。
どうも滞在するには(とくに山に登るには)いい時期ではなさそうである。
|