荒川出合・3ルンゼ右のナメ滝


●2003年2月2日
●木下徳彦(日本山岳会青年部・チーム84)、鳥居創太(日本大学山岳部)


実は正月以来、股関節を痛めていて、山では非常に痛いので気になったのですが、1〜2日経つと痛みもおさまり、その後の日常生活は全く問題なかったので、ついつい調子に乗って荒川出合にいってきた訳です。

5時20分に奈良田のゲートを出て、暗い中をひたすら歩く。歩き始めて1時間、懸念していた痛みが出てきた。あーまずいなー。痛いから帰っちゃおうかなぁ。でも、ここまで来て勿体無いよなぁ。と思いながら、ついつい歩いてしまう。
2時間が過ぎ、もう飽きた・・・と言う頃になってやっと荒川出合についた。ここからトレースもなく、ワカンをつけてラッセル。ここまで1ルンゼ、2ルンゼ、3ルンゼともデブリの山で埋まっている。
股関節が痛くて、右足が全然上がらず、最初から3ルンゼ出合まで、ずっと鳥居がラッセル。3ルンゼ出合からはデブリの上だが、全くペース上がらず、どんどん離される。顔に苦悶の表情を浮かべながらも、ここで帰ったらばかだよなぁ。まぁどうにもならなくなるまで痛いけどやってみようかとおバカな考えが浮かんでし まう。
取付で用意をして、デポ品を置いて、トップは空身で登る事になる。9時半スタート。

1ピッチ目:こっちは痛くて足上がらないし、登りたいというので鳥居にまかせる。 (以後つるべ)70度くらい?部分的に垂直。左側を登る。右は水が流れていた。とにかく長いので鳥居君疲れている様子。40mほど伸ばしてブッシュでビレイ。フォローはわたし。
右足が痛くて全然足が上がらーん。M-10(モノポイント)履いてなかったら、結構大変だっかもしんない。(力を入れなくても決まるので)

2ピッチ目:氷が結構薄い。傾斜が緩いが斜上のピッチなので落ちたらやっかい?ブッシュにこまめにランナーを取りながら登っていく。途中、岩見えてる、水も見える。40m以上引っ張る。

3ピッチ目:右足が痛くて上がらない僕は、フォローでもひーこら上がる始末。あー2本目のスクリュー外す時に、いたくてテンションかけちまった。あーなさけねー。最後は堅雪壁登って、灌木でビレイ。このピッチ40mくらい?

4ピッチ目:緩い氷を30mほど。左側に氷柱が見えるがその下まで。

5ピッチ目:氷柱は登らず、右側から越えて、最後、ちょっとした氷を越えておしまい。14時半終了。

下降は、右岸の尾根をロープをつけたまま途中まで降りて、最後は右のナメ滝の1ピッチ目のビレイ点のところまで3ピッチの懸垂(残置スリング が有る)。そしてブライダルヴェールの方に周りこんで、雪壁を歩いておりた。

そして長い長い林道歩き。当たり前だが行きと同じように2時間以上かかる。何度か凍った路面ですっころび、戻れたのは18時55分。

もともと悪かった股関節がついに悲鳴を上げてしまいました。

そして帰ってからの話...
「どれくらいで山に行けますかねぇ」
「まぁとりあえず2~3週間くらいは運動の類いは一切ダメですね」
「じゃあ3週間経ったら山に行けますか?」
「というか、私がいいというまでは絶対に行っちゃダメです」
「ちょっとした付き合いで人工壁とか登るのは、ストレッチみたいだし、ダメですか ねぇ」
「ダメと言ったら、ダメ。今は運動の類いは全部ダメです」
「・・・・」
ということで、当分の間、山に行けなくなっちゃいました。さすがに20km歩いて林道ラッセルして、氷登ったのはまずかったようです。バカだな、オレ。 

ということで、みなさん、しばらくサヨーナラー。


(記:木下)


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