幽ノ沢左俣三ルンゼ


●2002年3月10日
●木下(日本山岳会青年部)、神谷(YCC)


指導センター0:30〜幽の沢二股2:10〜3ルンゼ大滝下4:50ー5:20〜一ノ倉尾根5ルンゼの頭の先10:30〜一ノ倉岳11:00〜谷川岳〜西黒尾根〜指導センター13:30

土曜日のトレースのおかげで、幽ノ沢二股までは結構楽に行けた。先行はノコ沢方面に1パーティーのみ。

二股からは左俣を歩く。前日に滝沢大滝上部から雪崩が出たらしい。途中から、しばらくデブリの上をテケテケ歩く。

左俣の下の方は、スネ程度のラッセル。滝沢大滝取付と同高度くらいになって、突如、大きな段差が行く手を阻む。これを越えようと滝沢大滝の方から回り込む。一番幅が狭いところにたった1ケ所かかっていたスノーブリッジから越えようとするが、 これを踏み抜いた。塊は隙間に落ちて見えなくなった。下まで落ちそうになるのをブリッジで耐える。この後、かぶった雪壁を削りながら、必死の思いで抜けるが、ここだけはかなり悪かった。クレバスの深さは一見して10m以上あるので、結構危険です。

ここから急な雪壁を左へ斜上したいが、激しいスノーシャワーと、気温のせいで締まってない雪質と深いラッセルに悩まされ、ロープをつけて右に左に6ピッチ。自分から口にはだせなかったが、根性無しなので何度帰ろうと思ったことか。でも、あのクレバスを飛び越えるのもいけてない。

雪壁が急な上に、大きな氷瀑が4つも5つもあって、真っ暗で登るルンゼが分からず、取付付近で明るくなるまで30分ほど待機。最初に見当をつけていたのは実は全然間違っていた。 ああ、恥ずかしい。

明け方、気温がぐっと下がり、雪も締まってきたので、朝6時に3ルンゼ大滝に取付く。時間も遅くなってしまい、大滝はチリ雪崩の中のクラ イミング。たぶんIV級くらい。水氷でアックスの効きが結構いい。

2ピッチ目は雪壁になっているところもあり、慣れてないので結構悪く感じた。トポによると左に抜けるとあるが、氷が薄いので右に逃げブッシュでビレイ。どちらにしろ、ビレイ点となるブッシュがなかったので、右に行ってよかった。

3ピッチ目、左にトラバースしてルンゼの本流に合流するが、雪(氷)が薄いのと、 傾斜が強いのと、えらくランナウトするので結構焦る。

ここから上部は、金曜日に降った雪が落ちきってなく、時折、脛〜膝程度のラッセルをしながらの登高。下まで飛ばされるのが怖いので、スノーバーなどでランナーを取りながらのコンテで登る。 相当ばてた。

稜線に上がる300m位手前で、一ノ倉尾根から入って来たトレースに合流。 5ルンゼの頭の先で稜線に上がる(10:30)。あとは一ノ倉岳までのんびりと。 帰りは西黒尾根経由で、尻セードを交えながら下る。

持っていったもの:スクリュー8、スノーバー2

スノーバーがかなり重宝しました。


(記:木下)

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